常石グループが地元保育施設のIT化に協力

2005年10月26日

常石造船

[企業動向]

少子化の時代、地域ぐるみで次世代の育成を

常石造船株式会社(本社:広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役:神原勝成)をはじめとする常石グループは、少子化時代の次世代育成に向けた地域支援活動として、社会福祉法人常石会の常石保育園『すくすくハウス』(所在地:福山市沼隈町常石、園長:三須 誠)の防犯システムなど同ハウスの保育環境の向上を図るIT(情報技術)支援活動を行っています。

今回の保育園「すくすくハウス」へのワイヤレスIP電話FOMA N900iLの導入は、この6月同社敷地内に開設された同保育園の「IT保育園」推進の一環でもあり、ICカードによる入退出管理やWebカメラの設置で安全安心な保育環境を整えるとともに、職員のコミュニケーション向上を目指すもので、今後常石造船へのワイヤレスIP電話導入のパイロット・ケースになるものです。

「すくすくハウス」には、常石造船のIP網が延伸敷設され、3階建ての保育園の館内および敷地をカバーし、職員には20台のワイヤレスIP電話FOMA N900iLが配布されています。また36台のWebカメラが、保育園内のホールや育児室、屋上や外壁に設置され、IPネットワークに接続されています。

「すくすくハウス」の三須園長は、今回のIT保育園推進について「常石グループの支援を得てこのようなIT保育園を実現させ、保護者の方と園児に安全な保育環境を提供できることは、大いに意味のあることと思っています。また職員が携帯電話を保持することで、円滑な保育活動はもとより緊急時や安全誘導に万全の備えができ、さらにはゆとりのある保育活動が期待できます」と語っています。

常石グループにとって、安心して子どもを預けられる環境を常石地区で整備することは、地域社会の一員としての活動であるとともに、仕事と家庭の両立を望む従業員に対する事業所内施設の機能を補完する施設として利用できる面もあり、次世代育成支援推進法の施行により、仕事と家庭の両立に必要な雇用環境の整備の意味からも、今後も同ハウスの運営を支援していく意向です。

『すくすくハウス』概要
乳幼児がすくすく元気よく育ち、家族的な雰囲気でみんなが支えあう施設運営を基本理念に、社会福祉法人常石会が設立。パソコンを使った知育トレーニングをはじめ、体操教室、鼓笛指導による運動能力の向上、団体行動力の養成などのプログラムを導入しています。すでに実施している延長保育や年中無休保育(年間361日)に加え、病児保育も近い将来開始する計画です。さらに、子育て支援センターの機能を併設し、常石地区の妊娠中や乳幼児を育てる母親などを対象に、少子化時代の次世代育成への取り組みも開始しています。