記者発表会

2012年4月12日

ツネイシホールディングス

[業績報告]

ツネイシホールディングス株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役会長兼社長: 伏見泰治)の2011年12 月期(2011年1 月~12 月)決算は、グループ連結の売上高が3,009 億円(前年同じ)、経常利益295 億円(前年対比4.5%減)となりました。2012 年度の見込みは、売上高3417 億円、経常利益318 億円です。

■造船事業部門

<省エネ、環境性能がカギ>

船舶燃料のバンカー油の高騰と相まって、2012 年にCO2 排出量に関する国際ルールが制定されることなどから、省エネに対する関心は今後ますます大きくなっていくことが予想されます。常石造船ではCO2 排出量削減長期目標を策定し、1990 年比で2013 年に20%減、2020 年に40%減を目指しています。現在、広島大学との共同研究や1/10模型船「常翔丸」を活用した研究開発に力を入れ、省エネを柱とした商品の差別化に取り組んでいます。併せて、リードタイムの短縮や生産性向上によるコスト競争力にも力を入れており、付加価値を高める活動を進めていきます

<2011年の業績>

欧州金融不安や米国経済の回復の遅れなど、長引く世界経済の先行き不透明感を反映した海運市況や、70 円台の歴史的な円高など、海運への影響は大きく、造船業を取り巻く環境は厳しい状況が続いていました。そのような中、高船価時に受注した57 隻、269 万総トンを建造するなど、造船事業連結で売上高2,351 億円(前年対比3.4%減)、経常利益261 億円(前年対比8.4%減)となりました。2012 年度は、67 隻を建造する予定で、売上高2,659 億円、経常利益276 億円を見込んでいます。

■海運事業部門

<倉庫を増床 福山物流センター第二倉庫など竣工>

取扱荷物の増加に対応するために、福山物流センターの第二倉庫を建設し、2012 年1月に竣工しました。これにより海上輸送、通関、保管、輸送などの一貫物流体制が拡充。既存の第一倉庫には出力400kW 太陽光発電パネルを設置し、CO2 削減に寄与しております。また鹿児島県志布志市に4 棟目の倉庫を建設し、常石グループの㈱山下回漕店が昨年12 月から倉庫事業を行っています

<2011年の業績>

定期船事業では、生産の落ち込みや円高の影響により輸出量は前年比で減少となったものの、輸入量がそれを上回る増加を見せ、また東南アジアやインド向けの貨物も増加したことにより、取扱量が過去最高となる16万4829TEUとなりました。不定期船事業では、新造船として98型ばら積み貨物船2隻、58型ばら積み貨物船2隻、計4隻を取得し、28隻の船隊となりました。この結果、海運事業部門の売上高は634億円(前年対比12%増)、経常利益は52億円(前年対比36.8%増)となりました。2012年度は、売上高623億円、経常利益27億円を見込んでいます。

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ツネイシホールディングス株式会社
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