常石造船のパラグアイ造船拠点、アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイで6,000馬力のプッシャーボートを初竣工

2015年10月2日

ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.

[業績報告] [製品]

常石造船のパラグアイ造船拠点、アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイで6,000馬力のプッシャーボートを初竣工

CAESAR PRIMO 竣工

常石造船株式会社(本社: 広島県福山市沼隈町常石1083、代表取締役社長: 河野健二)のパラグアイ子会社アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイ(ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.)は2015年9月22日、4基4軸の推進器を搭載し、重量物の安定輸送を実現する6,000馬力の浅喫水型河川輸送用プッシャーボートの第1隻目を竣工し、船主に引渡しました。

今回引き渡したプッシャーボートは、水深が浅い河川でも運航できるよう、喫水は一般的な3メートルから39%低減した1.83メートルの設計です。 また、バージのプッシュを操縦士が目視で確認しながら作業できるように、ブリッジを前方にせり出す構造で船首側は全面ガラス張りとし、視界性を向上しています。さらに、乗組員の居住性向上のため、居住区と甲板の間に防振ゴムを装備し、振動及び騒音低減を図っています。

アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイでは、2012年より着手したバージの連続建造で培った造船技術を生かすほか、常石造船やTSUNEISHI HEAVY INDUSTRIES (CEBU), Inc.から派遣された指導員による技術指導によって技能を高め、初の動力付き船舶の建造を実現しました。「CAESAR PRIMO」は、パラグアイ国を中心としたパラナ川やパラグアイ川における穀物、鉄鉱石等の河川輸送に使用される予定です。

アスティジェロ・ツネイシ・パラグアイは、常石造船はじめグループ各社と連携し、質の高いバージやプッシャーボートを建造、市場に供給することで、今後も河川輸送を通じ南米地域の経済発展に貢献していきます。

■プッシャーボート第1隻目の主要目
船名: CAESAR PRIMO
船種: 6,000馬力浅喫水(4基4軸)型河川輸送用
長さ: 43メートル
船幅: 18メートル
深さ: 3メートル
最小可航喫水: 約1.83メートル
総トン数: 1,097
主機: 約1,200kW/基×4基=約4,800kW(約6400HP)
プロペラ軸: 4基
速力: Trial max : 13.54knots(25.07KM/h)
建造工場: ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.

■ASTILLERO TSUNEISHI PARAGUAY S.A.について
パラグアイ国の首都アスンシオンの南西約40KMに位置する常石造船株式会社(本社:広島県福山市)のグループ会社です。中長期的な需要が見込まれている河川輸送の手段である平底バージやプッシャーの建造を行っています。
現在、パラグアイやブラジル西部等で生産された穀物を中心に従来のトラックによる陸上輸送から、大量輸送が可能な河川を利用するバージ輸送へと転機しつつあり、今後もその重要性は増し、バージの船腹需要の増加が見込まれています。

・URL:http://www.glocal-japan.com/southamerica/
・事業内容:河川輸送用バージの建造及び、プッシャーの建造
・設立:2008年10月
・従業員:約500人(2014年12月時点、協力会社含む)
・敷地面積:約50万平方メートル
・建造実績船型:河川ばら積みバージ、タンクバージ、プッシャーボート

- 本件に関するお問い合わせ先 -
ツネイシホールディングス株式会社
マーケティングコミュニケーション部
担当:(本社福山市)        TEL:084-987-4915